更年期障害の治療方法一覧

更年期障害の治療方法一覧とは

更年期障害の治療方法一覧
更年期障害の治療方法は、 症状ごとに様々な方法があり、また、治療方法ごとの相性も個人によって異なるものの、 多くの症状、個人に当てはまるいくつかの治療方法があります。

特に更年期障害の治療というと、病院に行って様々な検査をして、 お薬をもらうことを想像されるかもしれませんが、 ご家庭ですぐにでもできる治療法も多く存在します。

ここでは、更年期障害の治療方法について、各治療法とその効果を紹介しています。
症状ごとの治療方法については、更年期障害の症状と特徴をご参照下さい。

更年期障害の治療方法一覧

  • 睡眠
  • 定期的な運動
  • 禁煙(副流煙含む)
  • リラックス
  • ホルモン補充療法
  • 植物性エストロゲン
  • プロゲステロン
  • サプリメント

睡眠

月経不順 膣・尿路症状 ほてり
× × ×
睡眠障害 気分のむら、うつ 性欲の低下
×
物忘れ 疲労 その他

更年期障害の「うつ病」、「疲労」、「中年太り」、「物忘れ」などの症状回復、予防に睡眠は欠かせません。

睡眠不足は、肥満を促すホルモンバランス(レプチンの減少、グレリンの増加)を乱したり、 イライラ感を増加させるコルチゾールを増加させたり、 「エネルギー産出ホルモン」と称される甲状腺ホルモンを低下させます。
そのため、緩やかではあるものの、十分な質の良い睡眠を取ることは、 更年期障害の各種症状に大きな効果があります。

ただし、 更年期障害の症状として、不眠症を発症する場合があり、 不眠症は他の多くの症状を悪化させる原因にもなっています。
不眠症の予防、改善については、不眠症解消方法一覧をご参照下さい。

定期的な運動

月経不順 膣・尿路症状 ほてり
× ×
睡眠障害 気分のむら、うつ 性欲の低下
×
物忘れ 疲労 その他

定期的な運動は、更年期障害の多くの症状に効果があります。
運動は疲労の原因と考えられがちですが、 定期的な運動によるエネルギー量の増加は「疲労」が起こりにくくなります。
また、運動による血流の増加は物忘れを防止し、 運動による疲労と体温の上昇は入眠と熟睡を促し、 運動によるストレス解消は、ほてりやうつ病、イライラ症状に効果があります。

運動による効果については、なぜ運動で疲労が回復するのかをご参照下さい。

禁煙(副流煙含む)

月経不順 膣・尿路症状 ほてり
睡眠障害 気分のむら、うつ 性欲の低下
物忘れ 疲労 その他

禁煙は更年期障害の多くの症状に効果があります。
タバコや副流煙は、ほてりのトリガーとなり、煙がほてりを引き起こすことも珍しくありません。
また、睡眠前のタバコは入眠を困難にし、血流を悪化させることでうつ病や物忘れ、疲労を悪化させます。

そして何より、タバコは閉経年齢を1~2年、最大では9年も早めてしまうことがわかっています。

更年期障害の各症状は、閉経による卵巣機能(エストロゲン)の低下が原因のため、 禁煙することは、それだけ更年期障害の各種症状の発現を遅らせ、緩和することができます。

リラックス

月経不順 膣・尿路症状 ほてり
× × ×
睡眠障害 気分のむら、うつ 性欲の低下
×
物忘れ 疲労 その他

更年期のうつ、イライラなどが発症している場合、 リラックスすること自体が難しいものの、ヨガ、瞑想、カモミールティーなどを積極的に取り入れることで、 リラックスすることができます。

リラックスとストレスは逆抑止の法則(同時に成立できない事象)により、 ストレスの発現を防止し、 ストレスによって引き起こされるコルチゾールの増加や、 セロトニンの減少による不眠、物忘れ、疲労などの更年期障害の症状に効果があります。

ホルモン補充療法

月経不順 膣・尿路症状 ほてり
×
睡眠障害 気分のむら、うつ 性欲の低下
物忘れ 疲労 その他

ホルモン補充療法は、更年期障害の原因であるエストロゲンを、 直接体内に取り込むことができるため、ほとんどの更年期障害の症状に効果があります。

ホルモン補充療法に利用される薬によってその効果は異なり、 更年期障害の症状全般に効果のある「プレマリン錠」や、 更年期障害のうち、特にほてりや発汗に効果のある「ル・エストロジェル」など、 多くの種類が販売されています。

一方、ホルモン補充療法には乳がんや卵巣がんなどのリスクが伴うため、 医師による経過観察やご自身の知識習得は欠かせません。
ホルモン補充療法については更年期のホルモン補充療法の効果と種類を ホルモン補充療法のリスクについては、ホルモン補充療法のリスクをご参照下さい。

植物性エストロゲン

月経不順 膣・尿路症状 ほてり
×
睡眠障害 気分のむら、うつ 性欲の低下
物忘れ 疲労 その他

大豆イソフラボンやリグナンなどの植物性エストロゲンは、 エストロゲン様作用(エストロゲンの様に作用する)の性質をもっています。
そのため、更年期障害の非常に多くの症状に効果があります。
具体的には、イソフラボン、リグナンは更年期障害のうつ、イライラ、膣の乾燥、尿漏れ、 肥満(中年太り)、物忘れ、骨粗しょう症、心疾患などに効果があります。

植物性エストロゲンについては、更年期障害とイソフラボンなどの効果をご参照下さい。

プロゲステロン

月経不順 膣・尿路症状 ほてり
×
睡眠障害 気分のむら、うつ 性欲の低下
×
物忘れ 疲労 その他

更年期障害の原因は、エストロゲンの低下による、という説が一般的であるものの、 「プロゲステロンの低下が更年期障害の原因である」、とする説もあります。

これは、更年期には、エストロゲンの分泌低下以上に、プロゲステロンの分泌が低下するためです。 また、海外ではプロゲステロンの販売に医師の処方箋が不要なことから、市販のプロゲステロンが多く販売され、 更年期障害の治療に大きな効果を発揮しています。

プロゲステロンを増やす方法については、 プロゲステロンを増やす方法を、 プロゲステロン入りクリームとその効果については、 更年期障害にプロジェスト・クリーム をご参照下さい。

サプリメント

月経不順 膣・尿路症状 ほてり
× ×
睡眠障害 気分のむら、うつ 性欲の低下
×
物忘れ 疲労 その他

更年期障害に効果のあるサプリと言えば、 ブラックコホシュ、レッドクローバー、ドンクアイです。
ブラックコホシュは更年期障害、特にほてりに効果のあるサプリメントとして、 海外では最も有名なサプリメントです。

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