エストロゲンを減らす食べ物とは
エストロゲンを減らす食べ物がいくつか存在します。理由は、それら食べ物がエストロゲンの分泌や変換を阻害するためです。
一例を挙げると、 アロマターゼは男性ホルモン テストステロンを、 女性ホルモン エストロゲンに変換する働きのある酵素です。
そのため、このアロマターゼの活性が阻害されると、 テストステロンがエストロゲンに変換されず、 エストロゲンの産出を減らす原因となります。
更年期障害の原因はエストロゲンの低下のため、 エストロゲンが減ることは、更年期障害の症状を悪化させるものの、 別の味方をすれば、エストロゲン依存性疾患である乳がんや子宮内膜の病気を減らすことにもつながります。
ここでは、エストロゲンを減らしてしまう食べ物について、いくつか紹介しています。
また、エストロゲンを増やす方法については、 エストロゲンを増やす方法をご参照下さい。
エストロゲンを減らす食べ物一覧
エストロゲンを減らす食べ物
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緑茶
緑茶に含まれるカテキンはエストロゲンの減少をもたらすことが分かっています。アメリカ国立がん研究所によると、181名のアメリカ人、日本人(うち、72名が閉経)に、 緑茶、コーヒー、紅茶、ソーダなど、様々な飲料を与えたところ、 緑茶を飲んだ被験者は、エストロン(E1)が20%、エストラジオール(E2)が40%、低下していました。
また、2005年に行われたガン研究によると、 普段定期的にお茶を飲む人は、 血中のエストロゲンレベルが13%低かった、と発表しています。
これは、緑茶に含まれるカテキンがエストロゲンの分泌に影響するか、 あるいは、緑茶に含まれるタモキシフェンが抗エストロゲン効果を増強するのでは、と考えられています。
アブラナ科の野菜
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アブラナ科の野菜は2つの意味でエストロゲンレベルを低下させます。
1つは、亜鉛です。 亜鉛の含有量はアブラナ科の野菜によって異なるものの、 亜鉛は、アロマターゼ酵素の活性を阻害することで、テストステロンからエストロゲンへの変換を阻害します。
もう一つは、アブラナ科の野菜には、ジインドリルメタン(DIM)とその前駆体であるインドール-3-カルビノール(I3C)が多く含まれることです。 これら成分は、テストステロンを増やし、エストロゲンを減らすだけでなく、 インドール-3-カルビノール(I3C)は、 エストラジオール(E2)をより生理活性の弱いエストリオール(E3)に変更することにより、 エストロゲンを減少させます。
ある研究では、インドール-3-カルビノール(I3C)の摂取により、 エストラジオール(E2)の体内濃度が半分になった、と発表されています。
柑橘類
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柑橘類は、エストロゲンを解毒するd-リモネンが多く含まれています。
きのこ
キノコも抗エストロゲン活性を有しています。科学誌に寄稿された記事によると、 きのこの消費により、遊離エストラジオール(E2)の濃度が50%低下したと記載されています。
これはきのこのアロマターゼ阻害効果によるもので、 乳がんの予防や再発に効果が期待されています。
その他エストロゲンを減らす食べ物、栄養素
その他、パセリやセロリに含まれる「アピゲニン」、タバコに含まれる「ニコチン」、「ミオスミン」なども エストロゲンの分泌・変換を阻害する栄養素として知られています。エストロゲンを減らすその他食べ物
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