大豆イソフラボンの一日摂取量上限

大豆イソフラボンの一日摂取量上限

大豆イソフラボンの一日摂取量上限
大豆イソフラボンの一日摂取量上限は、 おおよそ112mg/日です。

これは、お豆腐に換算すると、おおよそ一丁に少し足りない程度です。 (お豆腐一丁=300gで計算)。

お豆腐一丁程度は、人によってはすぐに消費してしまう量ですが、 この大豆イソフラボンの一日摂取量上限は、 長期に渡って平均化した時、摂取量上限になる場合を意味するため、 一日や二日食べ過ぎても副作用が出ることはないため、 気にする必要はありません。

ここでは主に大豆イソフラボンの一日摂取量上限となぜその量なのかについて、紹介しています。

大豆イソフラボンを多く含む食品については、 大豆イソフラボンを多く含む食べ物を、 また、大豆イソフラボンの副作用については、 大豆イソフラボンの副作用をご参照下さい。

大豆イソフラボンの一日摂取量上限

大豆イソフラボンの1日摂取量上限
大豆イソフラボン摂取量上限:112mg/日
大豆イソフラボンアグリコン換算値:70mg/日

大豆イソフラボンの摂取量上限は、112mg/日(大豆イソフラボン相当値)、 70mg/日(大豆イソフラボンアグリコン換算値)と内閣府食品安全委員会によって定められています。

この摂取量上限は、日本人の95%タイル値(大豆イソフラボン摂取量が多い上位5%目の人が摂取する量)が、 大豆イソフラボンアグリコン換算値において70mg/日であることと、 実際に子宮内膜症が発症したイタリアでの報告が、大豆イソフラボンアグリゴン換算で150mgであったことから、 その半分である75mg程度を摂取量上限としているためです。

大豆イソフラボンアグリゴン換算で70mgを、 大豆イソフラボンに換算した112mg(※1)が摂取量上限とされています。

補足:
※1:ゲニステインの分子量(270.24)とその配糖体であるゲニスチンの分子量(432.38)との比(0.625)を係数として70mg÷0.625で計算しています。

サプリメントなど補助食品も、一日摂取量上限に含まれる

大豆イソフラボンの副作用 サプリメントなど補助食品も、1日摂取量上限に含まれる
サプリメントなどで、大豆イソフラボンを摂取する場合、 その摂取量上限量は48mg/日(大豆イソフラボン相当値)、30mg/日(大豆イソフラボンアグリコン換算値)に定められています。

これら補助食品による摂取量は、食べ物で摂取した量と合わせて、 上記摂取量上限である112mg/日(大豆イソフラボン相当値)、 70mg/日(大豆イソフラボンアグリコン換算値)を超えない範囲にするよう定められています。

この基準値は、 閉経前女性を対象にした臨床試験において、 血清エストラジオール (E2)濃度の低下と、 月経周期の延長という影響が現れた摂取量57.3mg/日(大豆イソフラボンアグリコン換算値)に、 不確実性因子(確実に影響がないと言える範囲)を考慮して、30mg/日としているようです。

大豆イソフラボンの海外の一日摂取量上限

フランス

フランスでは、大豆イソフラボンアグリコン1mg/kg体重/日(60kgで60mg)に制限されている以外に、 乳がんの本人あるいは家族歴がある場合は制限すべきとされています。

イタリア

イタリアもフランスよりも厳しく、 大豆イソフラボン一日摂取量上限を80㎎と制限されています。
この摂取量上限は大豆イソフラボンだけでなく、植物エストロゲン全般の摂取量とされています。

アメリカ

アメリカ食品医薬品局(FDA)は、日本での大豆イソフラボン消費量が多いことから、 日本の厚生労働省の値などを参考に、 大豆イソフラボン(アグリコンかは不明)の上限摂取量を70~75mg/日としています。

大豆イソフラボンの一日摂取量上限は長期を示す

大豆イソフラボンの一日摂取量上限を超えたからといって、すぐに副作用が出るわけではありません。
農林水産省が発表している一日摂取量上限の根拠となる副作用が出たケースも、 およそ5年間、毎日150mg/日の大豆イソフラボン(正確にはアグリコン)を摂取していた、としています。

そのため、大豆イソフラボンは、長期に渡って過剰摂取すると副作用が出る場合があることを示し、 短期間に大量摂取しても、すぐに副作用が出るわけでない、としています。


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